2017
11/30
コラム
失敗しない制作会社の選び方(その1)
日本全国あまたある制作会社の中から、どんな制作会社を選べば良いかは頭を悩ませる大きな課題です。制作会社選びは『運任せ』にならないよう、制作会社サイドからよりよい制作会社選びのコツをお知らせいたします。
この記事の目次
いざ、『ウェブサイトやパンフレットを作りたい!』と思った時、大きな予算はかけれないけれど、品質が悪ければ販促効果がでないので意味がない。どんな制作会社に依頼すれば失敗を回避することができるのか?と、誰もが思われるでしょう。
ウェブサイトやパンフレットは、多くがオーダーメイドですので、電化製品のように、どこのお店でも同じ商品が手に入る訳ではありませんし、まして、買う前に手に取って確認できる訳でもありません。
本当に制作会社選びは難しいですよね。
そこで、今回のブログのテーマは「失敗しない制作会社の選び方」と題して、絶対に押さえておきたいポイントなどについてお話しします。
弊社も制作会社ですので、「なんだ、手前味噌なことを書いて、注文を取ろうとしているな。」と思われてしまうかもしれません。 もちろん、私も商売で記事を書いていますので、そんな下心はもちろんあります。
しかし、『餅は餅屋』。制作会社のことは制作会社が一番よくわかっています。
そこで、出来るだけ皆様の立場に立って、公正な視点でポイントをまとめてみたいと思います。
ポイント1:制作実績を見る
当然のことですが、制作会社は注文をもらうために「耳障りのいいこと」を言います。
営業トークはもちろん、Webサイトにも「いいこと」がたくさん書いてあります。
「他社に比べてこんなに優れている」「効果的な企画を行います」などです。
ところが、これらには宣伝文句が含まれています。
注文をもらうためには、多少大げさなことでも言います。
もちろん、ウソを言う事はいけませんが、多少の誇大表現であったとしても、それ自体は立派な営業活動であり、ビジネスの上では当然のことです。
しかし、買い手の立場からすれば、それらの宣伝文句を鵜呑みにするわけにはいきません。
できるだけ、売り手側の主観的な表現から、現実的な客観的事実を一つひとつ確認しなければなりません。
そこで、重要になるのが、制作会社の本当の実力を見極めることです。
その一つの方法が、制作実績を見る事です。
注文の前に、自分がオーダーしたものの仕上りを見る事はできませんが、過去の品質を確認することはできます。
その事により、自分が注文した時の、おおかたの仕上りを予測できるのです。
宣伝文句は、簡単にウソや誇張ができますが、制作実績はウソをつけません。 いくら立派なことを言っていても、そのことが制作実績に反映されているのかを確認する必要があるのです。
制作実績で確認するポイントは3つ。
1)デザインはどうか?
自分が望む様なデザインの実績があるのかを見ます。 また、レパートリーに富んだデザインをしているかどうかも重要です。 デザインには、正解や決まりはありません。 様々なデザインの実績があると言う事は、それだけお客の要望に合わせることができたり、デザインの引き出しを多く持っていることになります。
「望む様なデザインが提示されない」などのトラブルを避けるためには重要です。
2)構成
販促ツールを作る場合に、どうしてもデザインにばかり目がいきがちですが、実はデザインよりもコンテンツ構成の方が重要です。 掲載している商品やサービスの魅力を伝えるために、どの様なコンテンツを掲載するのか。また、そのコンテンツをどの様な表現で伝えるのかが大切になります。
3)制作実績の数
制作会社の実力は実績数に表れます。 制作会社は、1度の注文だけで終わってはそれ程の利益はでません。1つの注文で評価をしてもらい、リピートにつなげていくのです。従って、実力が伴っていなければ、多くの注文を得る事ができないのです。多くの実績があるということは、多くのお客から指示を得ている証拠となります。 Webサイトに実績が数点しか掲載されていないなどは、要注意です。
ポイント2:制作金額(見積書)
次に大切なポイントは、制作金額(見積書)です。これらの確認するポイントは2つ。
1)制作金額
制作を依頼する側にとっては、出来るだけコストを抑えたいとの気持ちがあります。 当然、制作会社は低料金を提示する事で受注につなげようとします。 一見、お互いの目的が一致して良い事の様に思えますが、そこに重大な問題が含まれていることがあります。
理由は、「低料金なことが、最良ではない」ということです。
販促ツールは、「どれだけ安く作ったか」で評価されるものではなく、「どれだけ販促効果を生み出したか」で評価されるべきものだからです。
効果を生み出せないツールを、いくら安く作ってもコストはかかります。
一方、効果を生み出すツールは、コストを上回る売上をもたらします。
「安くても効果を出します。高品質です。」と制作会社は言います。
この言葉は、まさしく営業トークです。
世の中の全てのサービスや商品に共通しますが、商品の価格は「性能・品質・価値」で決まります。 本来の意味で、安くて高品質は不可能なことです。 まして、高品質な販促ツールは売上というお金を生み出します。 その様な高品質なツールが作成できるのなら、低料金で販売する必要も無いはずです。
従って、低料金の制作金額だけを提示してくる制作会社は販促効果を考慮した制作は行いません。 依頼する際には、「安すぎる=効果を生まない」ことを考慮する必要があります。
2)見積書
当然の事ですが、見積書は重要です。 売り手と買い手が取り交わす、約束になります。 従って、そこに書かれている内容が重要になる訳です。 チェックしたいポイントは3つあります。
3)料金の内訳と説明が明示されているか
見積書に料金が書かれていることは当然のことですが、その根拠が説明されていない場合には注意が必要です。 例えば、パンフレット制作の場合に、
・印刷料 10万円
としか書かれていない場合には、問題があります。
本来であればデザイン料は、様々な要素に分かれていなければなりません。
企画提案は?原稿作成は?写真撮影は?イメージ写真の提供は?イラスト作成は?デザインラフの点数は?文字校正は?などです。
これらの作業内容に関する説明と、内容ごとの料金が提示されていなければ、後々のトラブルの基になります。
また、この内容の有無の確認なしに、制作料金の安い、高いは判断できません。
低価格の制作には、必ず低価格の理由があります。 制作会社がコスト削減のために行うのは、制作行程の削除です。 様々な制作行程を省くことで、低価格を実現してるだけのことです。
4)複数の料金プランを提示しているか
料金の内訳にもつながりますが、制作行程の内容が料金を決め、販促効果の有無にもつながります。
それならば、低価格だけに重点を置いた料金プランと、販促効果を狙った料金プランなどを複数提示しておくべきです。
その事で、買い手は自分の条件に合った制作を依頼する事ができるのです。
5)制作の条件が記載されているのか
制作の条件とは、先の内訳以外にもあります。
それは、打ち合わせの方法、制作期間、修正回数、納品方法、支払い方法などです。
これらの説明や取り決めがされていないことも、トラブルの原因になります。
以上の様に、制作料金は制作会社選びの重要な要素ですが、それ故にチェックしなければならない点も多くあります。
簡単に金額だけを見て判断することは、大きなトラブルに直結します。 ちなみに、トラブルとされるケースとしては、
・思っていた様な仕上りになっていない。
・制作行程で対応に不満がでる。
・販促効果にまったくつながらない物になってしまった。(これが一番のトラブル)
などです。これらの詳細については、いずれ説明します。
最後に宣伝ですが、弊社では上記の要素を満たした、料金提示(見積書)となっています。