記事概要

2018年1月13日(土)・14日(日)に開催された横浜デンタルショーに出展しました。2日間のブース出展で感じた、歯科業界の販促・宣伝広告・集患強化対策についての先生方の意識などについてまとめました。ご来場いただきました方、誠にありがとうございました。

横浜デンタルショーに初出展

2018年の年があけたばかりではありますが、先日、1月上旬のイベントとして第47回横浜デンタルショーが開催されました。

歯科医院の販売促進や、宣伝広告のサポートを生業にしている私共は、これまで、展示会出展などに力を入れてこなかったのですが、昨年より、医療関係の展示会出展を中心に、(宣伝のための)取り組みの一つとして組み込んでいます。

当然のことながら、横浜デンタルショーの出展ははじめて。

横浜デンタルショーは、毎年、約1万人の来場者を見込んでいるそうです。
来場者の構成(属性)は、医師・歯科衛生士・歯科技工士・歯科助手など、歯科医療に携わる人から、歯科に関わる様々なビジネスに関わっている商工業者さんなどが来場されます。

今年の開催日は、1月13日(土)・14日(日)の両日となりました。
例年の事のようですが、開催日が年明けすぐということと、すでに『横浜デンタルショー』よりも規模の大きい『東京デンタルショー』が、昨年秋に開催されていることから、比較的静かな開催になってしまうとのことでした。

ただ、横浜・みなとみらいエリアの中にある『パシフィコ横浜』という立地面から、休日観光のついでに立ち寄っていただける関係者も多いようで、横浜ならではの告知が見込めるとのことでした。

今年は、初めての試みということで、私共『株式会社ノーブランド』も歯科医院の集患・宣伝広告のサポート・提案というスタンスでブースを出展させていただきました。 地元横浜の業者ですので、出展目的も合致するのではないかなと思い、出展の運びとなりました。

今年は、開催日両日とも晴天に恵まれ、多くの来場者に『横浜デンタルショー』にお越しいただきました。 とりわけ、私達のビジネスは一般的な出展者と異なり、具体的な展示物があるわけではないので、ひたすら当社のサービスを説明するパンフレットを配布させていただきました。

決して、チラシ1枚で伝わるようなサポート内容ではありませんので、16ページにおよぶ冊子パンフレットとし、帰ってからペラペラとめくってもらえれば嬉しいなと思います。

冊子パンフレットの中には、具体的なサービス内容だけでなく、当社のクライアントである歯科医院様の具体的な取り組み事例や結果、Q&Aなどを盛り込みました。できるだけ、歯科医院経営に役立つ情報を掲載することに徹したパンフレットです。

そして、展示ブースでは、パンフレットを配布すると共に、歯科医院の宣伝・広告ならびに集患にお悩みを持つ方に、簡単なヒアリングとコンサルテーションをさせていただこうと考えておりましたが、正直、歯科医院の宣伝・広告ならびに集患について顕在化したお悩みを抱えている人がほとんどいらっしゃらないような印象をうけました。

おそらく、歯科医院のブランド戦略という、世の中ではあまり馴染みの無いワーディングが、ピンとこられなかったご経営者様が多かった事でしょう。雑多な情報に溢れる展示会のブースの中で、分かりにくいものにはとっつきにくいものです。(笑)小難しい事を言われたり、分からないものを売り込まれたりする事への抵抗感もあったかも知れません。とにかく、私たちが伝えたかった『歯科医院のブランド戦略』は、あまり響いていないように感じました。

歯科医院経営の悩みを抱えていないのか

もちろん、歯科医院のブランド戦略とは、目的解決の手法ですので、とっかかりは歯科医院の集患強化や宣伝広告強化にお悩みを持っている方への問題解決のご提案が趣旨になります。なので、何かしらのお悩みが顕在化していないと話にならないのです。当社にご相談いただく先生方の多くは、何かしらのお悩みを抱えている方が多くいらっしゃいます。そんなアドバイスやサポートを日々行っているので、多くの歯科医院ご経営者様は、何かしらの悩みを持っているのではないかと思ったので、いささかギャップを感じました。

そこで、そのギャップの理由をいくつか考察してしました。その結果、以下の2点があるのかもしれないと考えました。

一つは、本当に歯科医院の宣伝・広告ならびに集患に悩みがないということ。

常に患者さんに溢れ、集患対策の心配をする必要がない、優秀な歯科医院が多いということがあげられます。

しかし、これについてはいささか疑問です。まず、今は集患対策の必要性が無いとしても、今後、競争の中にさらされた時に、同じような感覚でいて問題ないのかということです。

人口が減り、競合歯科医院が減少しなかった場合、歯科医院も競争の波に飲み込まれます。

実際、そんな状況に陥った時に、あわてて対策を行っても遅いのです。
ビジネスの世界では、経営が順調な時ほど、将来の営業を強化する対策を施さなければならないという大原則があります。

これは鉄則です。

いざ、急激に売上が落ち込んだ状態で対策を行うと、色んな対策が後手後手にまわり、余計なコストを払わなければならないからです。実は、これに気づいていない経営者も多くいらっしゃるのが事実です。 そういう意味では、潜在的なお悩みが顕在化できていないということは、非常にもったいないことであると考えました。

あと、私達のサービスが響かなかった理由のもう一つに、歯科医院向けのサービスおよび営業の乱立があげられると思います。

私共は、直接、歯科医院様に対して営業電話をかけたり、FAX-DMを送ったりしたことは一度も無いのですが、『あぁ、ホームページ制作はいいです。』といった具合に、頭から受け付けないといったような反応を感じる事が度々ありました。

しかし、このような感覚は決して初めてではありません。
新たにお知り合いになった先生方とお話をしていても、既存のウェブサイト制作業者などへの不信感などが感じられる事もしばしばあるからです。

当然の事ながら、世の中に歯科医院向けのウェブサイト制作業者や関連サービス提供業者は沢山ありますし、資本主義社会の中で、これらが乱立することは当たり前の結果だと思われます。

しかし、とりわけ医療関係のサービスは、お忙しい先生方とアポイントをとりつけ、簡潔に分かりやすく説明しなければならないのですから、先生方とのコミュニケーションが不足してしまいがちなのではないかと考えます。その結果、ディテールのすり合わせが不足してしまうことで、対業者への不信感が生まれてしまうのかも知れません。

これらは、私共も深く反省し、改善に値する事案だと感じました。
実際、私共も、忙しい先生方への説明が十分にできているかと聞かれると、反省すべき点が多々あるからです。

その結果、(制作業者などへの)営業に対する不信感などが生まれてしまっては本末転倒です。折角、良いサービスを提供しようと思っても、話を聞いてもらえない環境は不本意だからです。

ただ、このような問題は医療機関ならではの問題のような気もしています。

通常、多くの一般企業の中では、宣伝広告や事務的な動きをするスタッフがきちんと確保されている事が多いのです。

しかし、多くの歯科医院では、事務長さんや院長秘書のような役割を持つ人材が確保されていない事が多く見られます。
そのため、経営も人事も、宣伝も広告も、すべて院長先生が行うといった現象が起きてしまいます。過酷な診療の合間に、これら全てをこなすことは不可能だと思います。そういう意味でも、私共のような企業が、先生方のサポートをさせていただきたいと心から思います。

 

説明不足にならない事

以上のように、『横浜デンタルショー』初出展における、様々な課題はありましたが、最終的には多くの先生方とお話でき、具体的な提案をさせていただけるようになったので、結果的にはとても有意義な展示会だったと思います。

今回の『横浜デンタルショー』への出展で感じた、諸々の課題は、少しずつ解決しながら、日々のサービスに反映させていただきたいと考えています。

そもそも、当社は歯科医院専用の宣伝・広告ならびに集患をメインサービスとして商売を始めたわけではありません。 一般企業様の販促および宣伝広告に携わってきた20年の過程の中で、当社が持つノウハウや知識・スキルが、多くの歯科医院さんに求められた事により生まれたサービスです。

よって、押し売り営業のような事は一切してきませんでしたし、ご理解いただける歯科医院さんのみに提供してまいりました。日頃から歯科医院の院長先生と商談する中で、やはり、集患や宣伝広告対策においては、当社のノウハウが活用できる部分が沢山あると感じています。

お気軽にご相談いただければと思います。