あまりにも簡単に考えてはいませんか?歯科医院のウェブサイト!

ご存じのように、医療関係は開院の際の告知以外に宣伝広告を行うことは禁止されています。

その様な条件の中で、タウンページへの広告掲載、駅などへの看板広告、Webサイトなどが認められています。

タウンページは以前はともかく、ネットが普及した今日においては高額な広告掲載料を踏まえると、費用対効果が疑問視されつつあります。

駅などへの看板広告は、費用はもちろん条件的にも全てのクリニックが行えるものでもありません。

その点、Webサイトは比較的低コストで出来る上に、これからもその重要性は高まるばかりです。

と、ここまではドクターならどなたでも解っていること。

肝心なのはここからです。

クリニックの告知のために、重要なWebサイト。

そして多くのクリニックにとって唯一集患に向けて取り組める積極的な手段であるWebサイト。

改めて考えてみれば、これほど重要であるWebサイトなのですが、あまりにも簡単に考えてはいませんか?

パソコンになれているからと、ドクター自らが作成したり、「私作れますよ」との一言でスタッフや知り合いに頼んだりしていませんよね? 貴院を知らない人にとっては、Webサイトから伝わる印象は貴院そのものと言っても過言ではありません。

ドクターがどれだけ高い技術を持っていても、どれだけ崇高な理念を持っていても、その事がWebサイトから伝わらなければ意味がないのです。

例え日曜大工が得意だといっても、素人にクリニックの設計や内装を作ってもらったりはしないですよね?

Webサイトを持つことの最大の目的は、まだ貴院を知らない人に、貴院のことを知ってもらうことです。 「作れる」ことと「伝えられる」こととは、意味が全く違うのです。

その違いこそが私たちプロの力なのです。

歯科クリニックの場合、内科や外科などとは違い、日々新規開院が増えています。

いくら医療と言っても、集患に対する取組は避けられない状況です。

先にも述べたように、新規開院を除けば、集患のための告知はWebサイトこそ重要になります。

ところが、数年前のようにWebサイトさえ作ればそれで大丈夫だった時代は終わっています。 理由は、歯科クリニックのWebサイトが増え続けているからです。

持っているだけで良かった時代から、その内容が問われる時代に入っているのです。

クリニックを探している人は、「エリア(地名・駅名)」と「科目(審美歯科・小児歯科)」のキーワードで検索します。 当然、日本中どのエリアであっても必ず複数のクリニックがヒットします。 検索結果の1〜3ページまでに表示されたサイトを一つずつアクセスをして、良さそうなクリニックを見つけます。

そうです。この「良さそうな」が曲者です。

クリニック選びをする人が、何を基準に「良さそう」と受け取るのかを知ることが最も重要なのです。 

自院を選んでもらうためのポイントとは。

そこで重要なのは、クリニック選びをする人が、何を基準に「良さそう」と受け取るのかを知ることです。

そこで、「良さそう」と受け取るポイントをまとめてみます。

1)見た目のデザイン

一目見たときの印象はとても重要です。 閲覧者は多くのWebサイトを見ることになりますので、まず見た目の第一印象で興味を引かさなければ、すぐに他のサイトへを行ってしまいます。

いくら興味を引く文章を掲載しても、読んでもらうことも出来ないのです。

短い時間の場合には、文字から伝わる情報よりも見た目の情報の方が圧倒的に多くを伝えることが出来るのです。 では、優れたデザインとは具体的にどの様なものでしょう? それは、クリニックの雰囲気を伝えるデザインです。

「清潔感」「やさしい」「落ち着いている」「親しみやすい」などをイメージしてもらえるデザインが重要なのです。 それは、決してクリニック側の独りよがりなものではなく、見る人に伝えるためのデザインであり、そのことがクリニックに対する安心感や、信頼感につなげるためのものです。

2)必要な情報

クリニックの特徴、診療科目、診療時間、住所など必要な情報が掲載されていなければなりません。

さすがに住所などが表記されていない、なんてことはないでしょうが、住所が書いてあれば来院してくれるわけでもありません。 ここでの重要な情報とは、貴院を選んでもらうための決め手になる情報です。

クリニック探しをしている人が、ポイントとする最大の要素は、どの様な雰囲気のクリニックで、どの様なドクターが、どの様な考えの元で治療を行っているのかです。

クリニックの雰囲気は先に述べたデザインが受け持ちますので、情報として重要なのはドクターに関する情報です。

院長やドクターがどの様な考えを持って治療を行っているのかを、しっかりと伝えるべきです。

また、顔写真も出来るだけ掲載した方が安心感を与えます。もしも、顔写真の掲載に抵抗があるのなら、せめて似顔絵ぐらいは載せるべきです。 人の顔からは非常に多くの情報を伝える事が出来ます。患者さんの立場で考えれば、顔写真の重要性がわかるはずです。

また、「医療」の立場からは、多少抵抗があるかもしれませんが、一般的な歯科クリニックとの違いや、得意な分野や治療、実績、配慮なども積極的に掲載すべきです。 クリニック探しをしている人は、他クリニックとの比較をしています。その際に、たとえ小さな事でもアピールできる部分は掲載をためらう必要はありません。

3)わかりやすさ

必要な情報がわかりやすく表示されていなければなりません。

人間はWebサイトを見る場合に、左上から右下にかけてアルファベットのZ(ゼット)のように見ていきます。 サイトのトップページをZで見たときに、必要な情報がわかりやすく目に入ってこなければなりません。

また、当然のことですが、Webサイトの構成やレイアウトには基本的なルールがあります。 ルールは閲覧者が特別な意識をすることなく、自然とWebサイトを閲覧してもらえる決まり事です。

例えば、リンクボタンの位置や大きさ、ページタイトルや大見出し小見出しの段落などです。 このルールが守られていないと、閲覧者にとってはとても苦痛です。もちろん、他サイトへ行ってしまう大きな理由になってしまいます。

どうですか? 貴院のサイトはこれらの条件を満たしていますか?

これからも、さらに競争の激化が予想される歯科クリニックの集患。

しっかりとしたWebサイトは、長期的なメリットをもたらすはずです。