なぜ、人は歯の定期検診に通えないのか?

先生方と販促のお話をする時、必ず聞くことがあります。それは、「リコール率はいいですか?」という事です。歯科医院の患者さんを語るときに、リコール率、いわゆる歯の定期検診に来てくれる患者さんがどれだけいらっしゃるかを把握しておかなければなりません。今日は、歯の定期検診に来てくれる人と、なかなか定期的に通えない人へのアプローチについてまとめます。

 

わたしは、数ヶ月に一度の、歯のクリーニングが大好きです。

 

何よりも、お口の中がさっぱりしますし、クリーニングしてもらっている間は、本当に気持ちよく、うたた寝してしまいそうになります。なんで、こんなに気持ちの良い歯のクリーニングに行かない人が多いのだろう?と疑問です。痛くもないし、気持ち良いだけで、そもそも治療ではなくケアなので恐ろしい事もありません。

しかし、日本人には歯のクリーニングや定期検診に行くという習慣が無いため、おざなりになりがちなのではないでしょうか?

 

まず、予約当日に予定が入ったり、うっかり忘れたりして予約を無断でキャンセルしてしまうケース。


これは、歯医者さんのクリーニングの予約よりも、他を優先しているということですから、自分の中の優先順位はかなり低く、軽視しても良い予定になっていることが問題です。
急な予定と、うっかり失念は、まるで別の事のように見えますが、本質は同じです。

『大切な予定である』という認識があれば、他の予定を優先することもありませんし、例え、他の予定を優先することになったとしても、別の日を再予約しようと考えますので、どの道ドタキャンにはならないでしょう。
うっかり忘れも同じです。『大切な予定である』という意識があれば、カレンダーにマークするでしょうし、忘れることはありません。そもそも、大事な仕事のアポイントメントは、どんなに前に予定を入れたとしても忘れることは無いでしょう。

つまり、うっかり忘れる程に、優先順位が低い事が問題なのです。

うっかり忘れる事のできない程に優先順位をあげるためには、私が感じるように「歯のクリーニングは気持ち良い」というような、快の刺激だったり、定期検診をうけないと、どれだけ歯周病のリスクが高くなるかなどの恐怖感などをしっかり植えつけないとダメだと思っています。

 

しかし、上記で述べたケースは、まだ良い方です。一度は歯科医院に行っていて、クリーニングの予約を入れているのですから。

 

 

問題なのは、痛みや腫れなどが無ければ、一向に歯科医院に赴かない層です。

 

この層の認識の中には、「歯が痛くなければ歯医者さんなんかに行く必要がない」と考えているわけです。これは、大きな間違いです。歯が痛くなってからでは遅いのです。歯が痛くならないように行くのが歯医者さんであり、定期検診・クリーニングなのですから。

 

そう考えると、このような認識のない層に、どのように働きかけるかが大きなポイントになることが分かります。でも、これは、とても難しいですね。

そもそもが、必要性に迫られて「治療のために」通うのが歯医者さんである、という日本国民の認識をパラダイム・シフトさせなければならないのですから。

しかも、歯に関心の無い人は、歯医者さんのホームページなどを見ないでしょう。だからこそ、これは健康教育の一貫で啓発を続けていかなければならない事なのではないかな?と考えています。

まだ、歯の定期検診が習慣化されていない人々のために、歯のクリーニングがいかに気持よいかなどの、患者さんのレビューを掲載することも良いと思いますよ。